安定とその敵

世界の要人が世界シナリオの概略を淡々と語っている。このシリーズは、プロジェクト・シンジケートが出版しており、定期的に出る。

PROJECT SYNDICATEとは
チェコの首都プラハに本拠を置く国際言論組織。世界の指導者・思索家が書きおろす知的刺激にみちたオピニオンを、150カ国・480余の新聞・雑誌に配信する。
購読者数は7000万に達し、世界最大の言論機関といえる。政治・経済・科学・文化をになう当事者みずからが激変する現代をするどく洞察し、確かな学識にもとづく論争が公共の場でおこなわれるという、比類なき言論空間を生みだしている。日本の報道機関では朝日新聞、読売新聞、日経新聞などが加盟している。出資者には大物投資家のジョージ・ソロス氏も名を連ねる。

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ジョージ・ソロスは、イングランド銀行を潰した男という異名もある投資家だが、こうゆう発言をする場を好むイメージがある。

2016年に出版されたものであり、その主な話題は、中国経済の停滞についてと、ISISについてだ。

ジョージ・ソロスは、ISISの活動について

「イスラム国」やアルカイダなどの聖戦テロリストは、西欧社会のアキレス腱に気づいてしまったようだ。すなわち、死への恐怖である。

と言う。死への恐怖は原始的な本能であって、これらに反応しないのは困難で、正確に状況を捉えることが重要だという。2019年現在、トランプ大統領は「完全制圧」を宣言しているが、その実情はどうなのだろう。