暗号通貨VS.国家 ビットコインは終わらない

久々に暗号通貨本でも読もうと思って、買った。

本書は、『多数決を疑う』『マーケットデザイン』などの著作をもつ著者が、経済学の視点から暗号通貨の思想・制度設計・通貨としての役割を詳細に論じる。本書のタイトルは暗号通貨と国家を「vs」で対置させている。だが暗号通貨は「反国家」ではない。暗号通貨は「非国家」。国家に過度に集中した力を世のなかに分散させていくものだ。

本論の部分は、流石に知っている内容が多かったが、第六章「正社員は減ってないし、会社はなくならないし、電子化はそう進んでいない」が面白かった。

黄色いベスト運動

2018年11月、フランスで起こった所得格差の是正を求めて、30万人規模が抗議運動を言う。最終的にフランスの当時の大統領は一部政策を変更し、選挙以外にも大衆の運動の方法はある、という話だった。

既存勢力に戦う方法は、個人によるExitと大衆によるvoiceがある、というのは面白い。テクノロジーによる方法は、exit側に分類される。昔は、革命が多かった気がする。