気持ちを言葉にできる魔法のノート

おそらく、話下手の人がターゲットの本であると思うが、それ以外の人にも向く。いい本だった。

言葉には二種類ある

まず、言葉を2つに大別している。

外に向かう言葉は、自分を伝えるための道具だ。でも道具でしかない、と言える。

として普段の言葉を定義して、

思ったり感じたりしたときに内なる言葉が生まれる

としている。 そしてここからは如何にして内なる言葉にならないなにかを言葉にしていけるかのトレーニングになるのだけれど、ここには本当は危険があると思う。

例えば、無愛想な若者

彼らは、自分の思いを言葉にすることを嫌う。そういう姿を見るのはすごく好きだ。そんな簡単に言葉にできるほどものごとは単純じゃないことを再確認させてくれる。

大人だって本当はそういう部分はある。言葉にすることは諸刃の剣で、その瞬間にいろんな細部が切り捨てられる。例えば、「りんご」と言った瞬間に、それは記号になってしまう。

内なる言葉を言語化しても人を引きつけることはできない。それをやるためには内なる言葉をわかりやすく台本化する工程がいる。これはテクニックで、これをやると人に興味を持たせる事もできる。だけどそれをやっている自分が大嫌いになるときもある。

これは社会への迎合であって、他人と同じようになろうとして、自分の4分の3を失ってしまう。