レオナルド・ダ・ヴィンチの秘密 天才の挫折と輝き

間違えて二冊買った。後悔はない。

フィレンツェに行って、ビンチ村までわざわざ行って、美しい街を見た。直接本業にリンクする何かを学んだわけではないけど、その経験によって忘れることのない存在感を放っている偉人だ。

効率なんてクソだ

ちっぽけな確実さは大きな嘘に勝る。

これはダヴィンチの言葉(とされているもの)だ。もしこの言葉を彼が本当に言っていないとしても、万能の天才と言われた人物に似合う言葉だったからこそ、こうして現代まで消えることなく語り継がれている。

効率を重視して、「大切なことだけ知ろう」、「ビジネスに繋げよう」、「ようは何ができるか」なんてことばかり考えていれば、それは土台は誰かが言ったことを鵜呑みにするのであって、そこに確実さはない。もしあるとすれば、確かに、その完成物によって起きる事象を精緻に観察するのならまだわかるが、効率よく、なんてことを言っていたらそんなこともやらないだろう。

大切なことは効率よくやることではなくて、確実に土台から理解して、実験を繰り返すことだ。確実なものは往々にして隠されているけれど、そこに足を踏み入れると、美しく、歴史と天才の積み重ねの痕跡が姿をあらわす。