RUNE IDOへの投機失敗
2019/7/20に実施されたrune IDOに参加し、失敗したのでまとめる。
失敗の定義
IDOへの参加は、投機目的による。長期保有を目的とするのではなく、安く買って高く売りつけることだけを狙った。
それもプログラムを使って1秒程度で全てを終わらせようとした。
したがって、買った値段より安く手放すことが、端的に失敗を意味する。今回の場合だと、買った値段の70%程度で売ったため、30%程度の損失となった。
The second IDO on @Binance_DEX ⚡️ #THORCHain $RUNE is now live with total trade volume about $ 804,264!
— CryptoRank (@CryptoRank_io) July 20, 2019
ROI since IDO
USD: 0.8x (-19.5%)$BNB: 0.79x (-21.5%)https://t.co/HIKLivJIIN pic.twitter.com/n1rJiyQMCT
サインは色々出ていた
なぜ価格がIDO割れしたのか、その原因は簡単で、IDOで売り出されたトークンが全て売れなかったからだ。結局、全体の35%程度しか売れなかった。
$RUNE Initial DEX Offering today. 🙌💫
We're pleased to confirm that as of this announcement, tranche 1 has been 70% sold, and we have secured enough funding to bring the upcoming BEPswap and ASGARDEX mainnet to a success. 🌟🎯
比較できるものは、第一回のIDO、raven。このときには4倍程度で売りさばけた。しっかり数字を見て、この事象から逆算するとどうなるか、本当は見えていた。
IDOで市場に流通するtoken量は、runeはravenの3倍。(ここにもトリックがあり、当初は同じ量だと思っていた。このトリックに気がついたのは、IDOが始まる50分前だった。数字を見ても、telegramを見ても気づけることだった)
token価格も加味すると、買い意欲はravenの6倍以上必要だった。
それだけの意欲が見えればいいが、telegramのメンバー数はravenの1/3以下、第一回IDOと比較しても温度感は低かった。
何がだめだった?
IDOに参加しようとして動いたこと、このことには問題はない。
問題は、16時10分、売り価格の算定をしたときに、どう考えても高値がつかない、ということが見えたにもかかわらず、ストップできなかったことだ。これは、個人なら多分やめていたと思う。集団で動いていたので、そこでみんなに「やっぱりやめる!」というのは簡単ではないことを意識しないといけない。
そして、それに開始50分前に気づくこと自体おかしい。プロジェクトの実行準備に手間取られ、本質的な判断を軽視した結果だった。自ら作った状況に翻弄され、混乱していた。
だが、最大の失敗は、「投機資金の70%を投入したこと」だ。今回は、資金の70%の3割を失ったので、全投機資金の21%程度を失ったことになる。
今回のIDOに参加することをジャッジしたのは2日前であって、これくらいの失敗が起こることは十分に想定できた。
考える時間はたった2日だったのだ。だとすれば、リスク許容度を考えて、どのくらいの資金をここに投入するか。それを考えるべきだった。欲がでた。明確なルールが無いと、人は正しい判断をできない。
これは一つの指針になる。
人はどうしても、嬉しいのか、嫌なのか?やるのか、やらないのか?何事も二元論で判断しがちだ。
これを、「宙に浮くほど嬉しいのか、軽い鼻歌がでるくらいの嬉しさなのか?」「40%の資金を投入するのか、10%なのか?」
0か1かではなく、0から10の間で表現・判断できるようになれば、ほとんどの問題は解決する。(今回で言えば、嫌な予感がしたときに、せめて投入資金を減らせばよかったのだ。)
冷静に考えれば、この失敗も別に最悪ではない。「後悔はしていないが、気分は重い」程度のものだ。