夜と霧

かなり前から持っていたけど、年末年始に読み直した。 読むのにはかなり体力がいる本。

ユダヤ人精神分析学者がみずからのナチス強制収容所体験をつづった本書は、わが国でも1956年の初版以来、すでに古典として読みつがれている。著者は悪名高いアウシュビッツとその支所に収容されるが、想像も及ばぬ苛酷な環境を生き抜き、ついに解放される。家族は収容所で命を落とし、たった1人残されての生還だったという。

アウシュビッツに関する知識は、恥ずかしながらまだ不足している。
だけどこの本を読む分には基本的には問題はない。極限状態に置かれた人がどう振る舞うのか、ということを深い知識と洞察で表現している。