グリフォンズ・ガーデン

book offでやすかったからなんとなく買った。
けど、結構面白かった。

東京の大学院で修士課程を終えたぼくは、就職のため、恋人の由美子とともに札幌の街を訪れた。勤務先の知能工学研究所は、グリフォンの石像が見守る深い森の中にあり、グリフォンズ・ガーデンと呼ばれていた。やがてぼくは、存在を公表されていないバイオ・コンピュータIDA‐10の中に、ひとつの世界を構築するのだが…1992年のデビュー作にして、『プラネタリウムの外側』の前日譚、大幅改稿のうえ26年ぶりに文庫化。

ちょっとあまりにも詩的な会話には辟易するけど。
未必のマクベスにしてもそうだけど、主人公が平凡なのにとんでもないことに気づいていしまう系の雰囲気が心地いい。